ほんとのキミを、おしえてよ。



「あ、有紗ちゃん!うん、帰ろう」


「また、お前かよー」

「中村、ちょっとは遠慮しろよー」

と、周りの男子に煙たがられても気にしなーい気にしなーい。

だって目の前には天使様がいるんだもん、



「ざーんねん。花那ちゃんと私は相思相愛なの♡あんたらモブ男とは格が違うんですぅ。
じゃ、ばいばーい!」

花那ちゃんと繋いだ手を見せびらかしながら教室を出る。


ふふ、圧勝っ!


今日一日あんたらのせいで私と花那ちゃんのラブラブタイムが減ったんじゃいボケ。

ざまーみろってんだ。


花那ちゃんを私から奪おうなんて、地球が滅亡してまた誕生したって無理だわ。


そんな意味不明な事を思っているうちに五十嵐くんと待ち合わせている場所についた。

五十嵐くんとは学校で待ち合わせじゃ目だつからね。


いや〜それにしても五十嵐くんがただ立ってるだけなのに、なんかここが素晴らしい場所に見えてくるよ。
五十嵐くん相乗効果だね。

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