ほんとのキミを、おしえてよ。
あーーー!もうっ!
「はーーるーーひーーとーーくーーーん!!!!」
廊下を全力ダッシュして、どかっと晴仁くんにぶつかる。
「え、有紗ちゃん?どうしたの?」
この能天気な顔!
一発かましてやろうかしら。
「あー、もう!本当ムカつく!
いつもは嫉妬ばっかするくせに、なんで花那ちゃんのことほったらかしにするんだ、バーカ!ちゃんと、ちゃんと見ててあげなよ!花那ちゃんのこと。
私だってね、こんなことすんのめんどくさいんだからね!めんどくさい、けど……花那ちゃんがこれ以上落ち込んでるの見たくないから。
私じゃ、意味ないの!花那ちゃんには他の誰でもダメなんだから。晴仁くんじゃなきゃ意味ないの!わかった?!」
私が晴仁くんに掴みかかると晴仁くんはキョトンとした顔。
「あ、りさちゃん?」