ほんとのキミを、おしえてよ。
そういえば、今更だけど美女集団さん場所教えてくるとか優しいな。
普通ならわざわざ場所言わないのに。
案外いい人だったりして。
それにしても、
「はあーー疲れたー」
両手を上げて、ぐーっと体を伸ばす。
「すごい、勢いだったね中村さん……」
「まあねー、言いたいことあったから。ついね」
おかげで喉がカサカサだよ。
「水、水ー水がのみたいー」
「え、と……俺のでよければ、飲む?
あ、回し飲み嫌いとかじゃなければ」
五十嵐くんが遠慮がちにお茶のパックを差し出す。
「いいのー?
いやー、ありがたいありがたいー!」
五十嵐くんから受け取って勢い良くお茶を飲む。
喉に潤いがもたらされる。
水のありがたみに今更気づいたよ。