ほんとのキミを、おしえてよ。
ノートは大切に使いましょう。
現国の時間。
「〜〜であるから」
先生が何か言ってるけどもちろん私は聞く気などない。
私は今、目の前にある
お花が散りばめられた淡い黄色いのノートしか眼中にない。
花那ちゃんセレクトのかわいらしいノートを見て、口角をあげる。
右手には、お名前ネームの書かれたマジックペン。
すぅーーーっ
一気に息を吸い込んで、
「ていやっ!!」
目を見開いて、一気にノートの表紙に文字を書く。
"王子様の弱点ノート"
うん!なかなかいいんじゃない?
両手でノートを掲げて、嬉しくなる。
私にしては上出来だ!