ほんとのキミを、おしえてよ。


うるうるとした瞳で先生に訴えかけると


「次授業を妨げたら単位やらんからな」


「うえ!?」


わ、なんか変な声でた!

しっかし、単位はまずい!まずいぞ有紗!!

「以後、気をつけるでござんす!!」


あ、やばい。全力で謝ったら、焦りすぎて日本語変!


案の定、私の言葉で笑いに包まれる教室。


「はあ……やる気があるのはいいんだが」


やれやれといいながら、教壇に帰っていく先生。


ふう。やっと終わったぜ!
私だって忙しいのにさー

なんて不満に思いながらノートを見つめる。

これがあれば私最強!


五十嵐くんの弱点見つけたら速攻で書ける。

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