ほんとのキミを、おしえてよ。


「疲れたなら、休憩でもする?」


あ、休憩……ほわほわと甘いお菓子の想像が私の頭を埋め尽くす。

と、そこでハッとする。

いやいやいや!!ダメだ!

五十嵐くんの甘い誘惑には乗っちゃダメだ!


「いや!大丈夫です!休憩してる暇なんてない!

やるんだ私はやるんだ!」


私のイニシャルA.Nは、AあんたはNなんでも出来る子って意味だってお母さんも言ってたし!!


私はなんでも出来るんだっ!

うおおおおーー!!
やるぞーーー!


「あっ!じゃあさ、こんなのどう?」


一人でメラメラ燃えていると花那ちゃんが思いついた!っとポンと手を打つ。


「有紗ちゃんが頑張ったら何かご褒美あげるの。そしたらきっとやる気も出ると思うんだけど、どうかな?」


わ!それ、

「いいな!それ!」

私が言うよりさきに答える晴仁くん。


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