ほんとのキミを、おしえてよ。
「それは私もやる気起きるよ!
何?何でも頼んでいいの?」
「こーいうときのご褒美って基本あれじゃね?
頑張ったらキスする、的なやつ」
だ!?なんだそれは!!
晴仁くんの言葉に度肝を抜かれる。
それはいったいどこの知識ですか晴仁くん!
「ちょ、ちょっと晴くん!また私の少女漫画読んだの?」
「え、まあ……暇だったから。褒美ってそういうのじゃねーの?」
あー、そういえば晴仁くんって妙に少女漫画に詳しいんだよね。
「それは漫画の世界のお話でしょ?実際にやる人なんてなかなかいないよー」
「あのね晴仁くん。私、彼氏とかいないからそんなご褒美は別にいらないかな〜」
「あ、そっか。有紗ちゃん彼氏いないんだっけ?」
おい、晴仁くん。失礼だね。
しかもこれを嫌味じゃなくて素でやってることがまたムカつくね。
「悪かったね。お二人みたいにラブラブする相手する人いなくて」
嫌味たっぷりでいう私。