ほんとのキミを、おしえてよ。
私、知らぬ間にこんな格好させてたの!?
こ、こんなんじゃ私が五十嵐くんを襲ってるみたいじゃないか!
私はそこまで乱れた女じゃないんだけど!
私、何やってんの!
ばか、ばかもっとちゃんと周りみろ有紗!
「ごごご、ごめんなさい」
タオルを持った手が震える。
この行動が自分のしたものだと自覚すると顔に熱が集まっていく。
どうしよう、私なにしてんの。
ソワソワして落ち着かなくて、気恥ずかしさが追ってくる。