ほんとのキミを、おしえてよ。
「美羽、中村さんは遊びに来たんじゃないんだからな」
「わかってるもーん」
美羽ちゃんは私を泊まらせてくれる気満々みたいだけど……
「いや、でもやっぱり泊まりは迷惑だし……」
それに五十嵐くんは本当に快く思ってくれてるんだろうか?と思ってチラリと五十嵐くんを見ると目が合ってしまった。
「困ってるときはお互い様だろ?でももしそんなに気になるなら、前に美羽が風邪引いたとき黙っててくれたお礼とでも思っといてよ」
そんな優しい笑顔と言葉かけられたら……
「……うん、ありがとう」
としか言えなくなってしまう。
「よしっ、じゃあご飯食べよっ」
相変わらずふわふわ笑顔の美羽ちゃんに手を引かれ整ったテーブルまで連れられる。