ほんとのキミを、おしえてよ。
やっぱり誰も起きてなくて、まだ電気が灯されていない。
一応太陽は登ってるわけだから何も見ないほど真っ暗ではないけど、それでもこの時期は電気をつけないと暗く感じる。
「あ、」
朝ごはん、用意されてる!
昨日夜ご飯食べた机の上にサラダとベーコンエッグと食パンがラップをかけて置いてある。
五十嵐くん……の、お母さんかな?
五十嵐くんによると朝ご飯はお母さん、昼ごはんは各自、で夜ご飯は五十嵐くんが用意することになってるって聞いた。
ご両親は昨日夜遅くまで出かけてたらしく、今日は朝早くから出勤だったから結局会えなかったんだよね。
残念だなー、お礼言いたかったのに。
五十嵐くんが電話したら、私のことも快く泊めてくれたみたいだから。
なんてお優しいんだろうか。惚れちゃうよ。
それにしてもどんなに時間がなくてもご飯を用意しておいてくれるなんて素敵すぎる……!
そりゃこんな家庭でそだったら、素敵な兄妹に育つわけだわ。