ほんとのキミを、おしえてよ。


でも、なんで?

栄養ドリンクなんてそんなに珍しいものじゃないのに。どこにでも売ってるものなのに。


どうして?飾る必要なんてないよ。

五十嵐くんにはもっと素敵なものの方が似合うのに。

どうして、わざわざ空き瓶なんか……


「有紗ちゃんがくれたから、だよ」


ふわりと笑う美羽ちゃんになぜかどきりと心臓が跳ねた。

だって、その優しい眼尻はまるで……


「ん、美羽?……あ、中村さんも」


突然どこからか聞き覚えのある声が聞こえてきて……

って、えええ!?五十嵐くんなんでここで寝てんの!

と思って声がする方を見れば、リビングにつながるの和室の扉が少し開いて五十嵐くんが顔をのぞかせてる。

もしかして、一晩そこにいらっしゃったの?


あ、そうだよ!!まずそのこと謝らないと!


「あの、五十嵐くんごめんなさい!私のせいでこんなところに追いやってしまって……」


深々と謝る気持ちを込めて頭を下げる。

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