ほんとのキミを、おしえてよ。


「ねえ、花那ちゃん。花那ちゃんって目合わせられない人っている?」


「目が合わせられない人?うーん、そうだなあ……あ!」


相変わらずなにしてもかわいい花那ちゃんをみていると究極に癒されるな。


「私は、リーゼントでサングラスかけて豹柄とかのジャケットに金属バット持ってるお兄さんと目合わせるのはちょっと無理かなあ」


って花那ちゃんは困ったように笑ってるけど……


「それは逆に、中々いないでしょ!」


私でも無理だ!ていうかそれは大概の人が恐れる類いの人だ!

それに今時金属バット常備で歩いてる人ってそうそう見ないよ!

私が聞きたかったのは、そういうんじゃなくてもっとこう……


「そっか、あんまりいないか〜。じゃあ、有紗ちゃんはどんな人と目合わせられないの?」


「えっ私?私は……」


なんていうかこそばゆいっていうか……なんかこう、目が合うと3秒ももたなくて自然と逸らしちゃうっていうか


その、


「あ、柊くん」


そう!五十嵐くんみたいなって、

< 252 / 348 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop