ほんとのキミを、おしえてよ。
あ、そうだ!!
こういう時こそgoogle先生の出番じゃないか!
どうせ暇だしいい機会だよね。
よしっ!思い立ったらすぐ行動!
google開いて、『目が合わせられない』検索っと。
ってあ!そうじゃん!
月末だから通信速度規制!!
ああもうー!よりによってこんなときに。
まだ三分の一とかおっそい!全然開かないじゃん!
今月の始めに動画見まくった過去の自分恨む!
「ごめん中村さん、レジが混んでて」
怒りを込めて私が携帯を見つめていると、上から五十嵐くんの優しい声が降ってきた。
「ううん。全然大丈夫!」
その姿に慌てて携帯を閉じる。
画面、見られてないよね?
「ラッピングしてもらえた?」
カバンのポッケに携帯をしまい込みながら立ち上がる。
調べるのは別に帰ってからでも遅くないよね。
「うん、いい感じにしてもらえたよ」
そう言って、どちらからともなく歩き出す。
「あれ?ねえ、もしかして柊?」
と、突然五十嵐くんの名前を呼ぶ聞こえてきた甲高い女の子の、声。
「え?」