ほんとのキミを、おしえてよ。
「え?」
花那ちゃんはいつも優しくて、主張強くなくてめったに人の意見否定したりしないのに。
ましてや絶対に人の話遮ったりしないのに。
全然、いつもと違う。
今は真っ直ぐに私に強い瞳が向かってくる。
言いたいことがあるって、目だけではっきり伝わってくる。
「私たちが喧嘩したとき、有紗ちゃんが晴くん怒って連れてきてくれたくれたでしょ?私、そのおかげで今も晴くんと居られるんだよ?」
ふう、と花那ちゃんが一息ついて、思いっきり息をした。
「確かに最後の最後は当の二人にしか解決出来ないのかもしれない。でも、他の人が無関係だなんて思わない。
言葉をかけることは、何かすることは無駄なんかじゃない。きっとそれで救われてる人もいる。だって私がそうだもん!」
「でも、そんなの今更だよ……」
迷惑、かもしれない。
そんなのただの、でしゃばりじゃん。
この二年間、ずっとずっと五十嵐くんが引きずってること、つい最近出会った私に変えることなんて無理だよ。