ほんとのキミを、おしえてよ。
気づいた時がスタート地点、か。
確かにいつもの私ならきっとそう言うよね。
気づいたときに行動できるなら、それは遅いってことにはならないから。
「私、今から行ってくる!」
今更とか言ってたらいつまでたっても前に進めないじゃん。
その場で足踏みしてるなんて、ほんと、私らしくないじゃん。
迷惑なんて、すでにかけまくってるんだから一個増えたくらいじゃもう変わらないよ。
何を小さな事にこだわってたんだろ。
「へ?行くって……?」
きょとんとしてる花那ちゃんに心の底からの笑顔を見せる。
自分の短所ばっかり見ててどうする。
真っ直ぐ、直線勝負が私の良いところだから。
1つでもそれが私の武器なんだから。
私の長所を私が信じなくてどうすんの。
顔を上げて、もう下は向かない。