ほんとのキミを、おしえてよ。


「亜美さん……!」


やっぱり、亜美さんだ!良かった!


「あ〜!やっぱり、こないだの子だっ」


亜美さんは可愛らしく首をこてんと傾げて微笑んだ。


「私、あなたと話がしたくてきたんです!!」


「きみの知り合い?」



私が亜美さんに微笑みかけると、腑抜けたように生徒会長さんの掴む腕が緩んだ。

よしっ、今だ!


「そうでーす!じゃ、お世話になりましたー!」


「えっちょ、」


突然のことに呆然としてるのか、ぽかんとしてる生徒会長さんを置き去りにして亜美さんの手を引いていく。





あまり人目につかなそうな渡り廊下っぽいところまでやってきた。

ここがどこなのか、正確には知らないけど。


「もう、突然何するの?びっくりした〜」


亜美さんはやっと止まった〜といいながらはあ、と息を整えてる。


「突然ごめんなさい!でもさっきは助かりました、ありがとう。私、中村有紗って言います!」


まずは礼儀正しさを見せないとね。


「ふーん、有紗ちゃんね。ねえ、こんなところで何してるの?」


まだ亜美さんは笑顔のまま。

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