ほんとのキミを、おしえてよ。


ていうかもはや私の話聞く気ないんじゃないの?

あー、だんだんイライラしてきた。


もしかして、こうやって今までもライバルの女の子達を撃退してきたの?

相手の精神力から削いで行く方法ね、なるほど。

そりゃ効果的だ。


相手が可愛いらしいか弱い女の子ならって、話だけど。


私をそんじょそこらのお嬢さんと一緒にされちゃ困るんだな。

その手の言葉、残念ながら私には全く効かないよ?


亜美さんの方を見るとクスクスと笑いながら話してる。

うん、もう充分聞いたよね?

そろそろ、かな。



「亜美のところに来る前に自分磨きでもしてくれば?って感じ〜。もう笑っちゃ」


「うるっさい!!」


私が遮って、声を荒げると亜美さんが肩をビクつかせた。

亜美さんににこっと笑う。

今度は私の番だよね?という意味を込めて。


< 322 / 348 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop