ほんとのキミを、おしえてよ。
ていうかもはや私の話聞く気ないんじゃないの?
あー、だんだんイライラしてきた。
もしかして、こうやって今までもライバルの女の子達を撃退してきたの?
相手の精神力から削いで行く方法ね、なるほど。
そりゃ効果的だ。
相手が可愛いらしいか弱い女の子ならって、話だけど。
私をそんじょそこらのお嬢さんと一緒にされちゃ困るんだな。
その手の言葉、残念ながら私には全く効かないよ?
亜美さんの方を見るとクスクスと笑いながら話してる。
うん、もう充分聞いたよね?
そろそろ、かな。
「亜美のところに来る前に自分磨きでもしてくれば?って感じ〜。もう笑っちゃ」
「うるっさい!!」
私が遮って、声を荒げると亜美さんが肩をビクつかせた。
亜美さんににこっと笑う。
今度は私の番だよね?という意味を込めて。