ほんとのキミを、おしえてよ。
教室に着くと、まだ先生は居らずガヤガヤとしている。
五十嵐くんの席を見ると、今日はまだ来ていないみたい。
時計を見ると、8時14分。
8時15分点呼だから、今来ても間に合わない。
五十嵐くん、遅刻?
私も割と遅刻ギリギリ勢だから今まで気づかなかったけど、
もしかして五十嵐くん、毎日ギリギリ勢の遅刻魔なの?
おっとこれは、弱点探すまでもなかったね!
完璧王子が、遅刻魔。
これは大スクープ!!
私、もしかしてすごい弱点見つけちゃった?
なんとなくワクワクしながら過ごす残り1分。
「じゃ、点呼とるぞー」
先生が教室に入ってきて、同時にチャイムの音。
っとここで、五十嵐くんタイムアーーップ!!
よしっ!
早速ノートに書き込もう。