ほんとのキミを、おしえてよ。
真紀は私同様、五十嵐くんが休みと聞いて席を立ったうちの1人。
クラスのみんなの視線が真紀に集まる。
「先生、私に今日一日王子抜きでどう過ごせというんですか!
私は王子のあのキラキラオーラで生きているんです!!」
そう熱弁する真紀はちょっと、いやかなりの五十嵐くん好き。
多分真紀の頭の中は、1に王子2に王子で3、4がスイーツ5に王子。
ってくらい五十嵐くんのことで頭がいっぱい。
美人なのにモテないのは、多分そのせい。『無駄美人』ってやつだね。
私は真紀みたいに五十嵐くんに人生を捧げているわけではないけど
今日ばっかりは真紀に共感。