ほんとのキミを、おしえてよ。


うえ!?そうなのっ?

あれって、告白じゃなかったんだ!

しかも有名な話だったんだ!


私としたことが……

「し、知らんかった」


「確かに一般的に見れば告白だと思われても仕方ないよ」

まあ、ある意味では告白だしね。と付け加える真紀。


恐るべき真紀の情報網。


「まあ、キラキラしてるのが王子の長所で短所って感じ?」

ほーー。


「なるほどね〜」

いや〜学ぶことが多いのなんのって。真紀のこと侮っちゃいかんわ。


これは、なんとしても協力してもらわねば……!


私は真紀の両手をガシッと握る。

「五十嵐くんのことなら何でも知ってる真紀様に、折り入って頼み事があるのですっ!!」


「なんだね?有紗氏」


足を組んで、ヒゲをなでる仕草をする真紀。


< 49 / 348 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop