ほんとのキミを、おしえてよ。
うえ!?そうなのっ?
あれって、告白じゃなかったんだ!
しかも有名な話だったんだ!
私としたことが……
「し、知らんかった」
「確かに一般的に見れば告白だと思われても仕方ないよ」
まあ、ある意味では告白だしね。と付け加える真紀。
恐るべき真紀の情報網。
「まあ、キラキラしてるのが王子の長所で短所って感じ?」
ほーー。
「なるほどね〜」
いや〜学ぶことが多いのなんのって。真紀のこと侮っちゃいかんわ。
これは、なんとしても協力してもらわねば……!
私は真紀の両手をガシッと握る。
「五十嵐くんのことなら何でも知ってる真紀様に、折り入って頼み事があるのですっ!!」
「なんだね?有紗氏」
足を組んで、ヒゲをなでる仕草をする真紀。