ほんとのキミを、おしえてよ。
あ、そうだ!!
「そういえば花那ちゃんって五十嵐王子と幼なじみだよね?」
「え?柊くん?
うん!幼なじみだよ?中学校は別だけど幼稚園と小学校は同んなじ」
なんで柊くん?と不思議そうな花那ちゃんとは対照に
「よしきた!」
ガッツポーズを決める私。
それだけ昔からの知り合いなら、いくら五十嵐くんといえども弱点の一つや二つあるでしょ?
「花那ちゃん!五十嵐くんの弱点知らない?!」
机に身を乗りだして花那ちゃんに聞く。
いや〜こんなに早く答えが見つかるとはね〜ありがたやーありがたやー
「へ?弱点…?弱点って柊くんの?」
「そうそう!だってさあ、五十嵐くんって何をやっても完璧じゃん?
人間ならさ、何か一つくらい欠点があってもいいと思うんだよね。
というわけで花那ちゃん!何か知らない?」