ほんとのキミを、おしえてよ。
「もし王子様の弱点らしきもの見つけたら、私に情報提供をしていただけきたいのです」
ははあ〜と真紀に頭を下げる。
私の言葉に、真紀はドンっと胸を叩いてみせる。
「まかせな、有紗。王子のこと高校に入学してから毎日見てんだから!
王子様検定準1級を持つこの私の名にかけて、必ず良質な情報を手に入れてみせるわ!」
真紀、イケメン……!!
「心より感謝申し上げます、真紀様ーー!」
っていうか王子様検定?
なんだその検定。どこの協会主催ですか?
しかも準って微妙だな。どうせなら1級取れやーー!!
とは、図々しいからもちろん言わないけどね。