ほんとのキミを、おしえてよ。
それもそのはず、
「うわあああん!花那ちゃーーん!こんなの小学生じゃ書けないよー!
っていうか今の私でも書けないしっ!うわあああん!感動する〜」
私が五十嵐くんの作文に感動して大泣いてるんだから。
「へ?小学生?……あっ、柊くんの作文か!」
ハテナマークをたくさん頭に浮かべていた花那ちゃんだったけれど、アルバムを目にすると
それが一気に解決したようにぽんっと手を打つ。
「花那ちゃん〜」
軽めに抱きつくと花那ちゃんからはこんがりバターの香りがする。
「泣いてるから何事かと思ったよ〜」
花那ちゃんに頭をぽんぽんと撫でられたことで、だんだんと落ち着きを取り戻してきた。