ほんとのキミを、おしえてよ。


「ふはっ!
中村さん、なんだそれ!」


笑い声が聞こえて振り向くと、そこに颯爽とやってくるのは

今巷で話題の王子、


「五十嵐くん!」
「柊くん!」


みんなの王子様が、私の目の前で楽しそうに笑っているではないですか!


「いや〜笑ったわー
俺、宇宙人じゃないからな?歴とした人間だから」


そう言う五十嵐くんは決して私の言葉をバカになんてしてなくて、ただ単に楽しそう。

だって笑い方がちっとも嫌味じゃない。

バカにしないでくれるのは嬉しいんだけど……


私はあなたの弱点が知りたいんです!

だから、少しくらい私のことバカにしてもいいんだよ?

あなたは人間味にかけてます。

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