ほんとのキミを、おしえてよ。
「なるほどなあ!こんなに詰め込む人は初めて見る。すごいな。
あの人たちはこの技術目当てってわけか」
目を開いて感心される。
技術目当て……!
なんとも良い響きではないか!
私の技術が国際的に認定された気分ですわ。
自然と頬が緩んでしまう。
けれどそんな私の嬉しそうな顔にはお構い無しに、
「そういえば中村さん。
なんでこのスーパーで買い物?ここ地元じゃないよな?」
五十嵐くんは不思議そうな表情。
まあ、確かに私の家はこの辺じゃないもんね。
私は学校の近くだから徒歩組だけど、
花那ちゃんとか五十嵐くんは学校から歩くと3、40分はかかるから電車組。
方面で言ったら私と花那ちゃんは同なじ方向だから、花那ちゃん家から私の家はそこそこ近い。