ほんとのキミを、おしえてよ。



どう考えたって私の荷物の方が少ない。

さらにこの上に、私が五十嵐くんに荷物もたらせたら、私はどんな嫌な女だ。

女王様じゃないんだから、そんなことはしませんよ。


っていうか、私の荷物だけこんな軽いと申し訳ないような気分にさえなる。


というわけで、君の紳士的なお気持ちだけ快くいただいておこう!

あ、あとでこれもノートに書かなきゃね。


「重くないから大丈夫!
むしろ私が五十嵐くんの荷物持とうか?」


私体力には自身ある方なんで!


「男にそれ聞いちゃいますか」


って苦笑いする五十嵐くんに合わせて私も笑って


「あはっ!ごめんごめん!五十嵐くんの腕って細いから折れちゃいそうだからさ」


思ったことを率直に言う。

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