不良王子と 普通女子。
「変なタイミングで入ってこないでよ…」


ミヅキが軽く舌打ちをした。


おーこわ……


ミヅキはキレると怖いんだ。


私は焦って口を開く。


「ま、また後で聞くから。ね?」


「うん…」


担任教師を睨みながらも、仕方なさそうに前を向くミヅキ。


ふぅ……怖い怖い。


そうしてホッとした私はなんとなく隣の席を見る。


ずっと空いたままの席。


まだ名前も知らないままだなぁ…


周りの子達から聞いたんだけど、

入学式の日は学校に来てたらしい…


のだが、私は入学式の日に風邪を引いてしまい…。

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