レンズ越しの鼓動



「なんでそんなに嫌そうなの?
自分で言うのもどうかと思うけど、
俺に撮られるって結構貴重な体験だと思うけど。」


「まぁ、そうですけど……」



浮かない気分のまま、
俯く私に、
“まぁ、決まっちゃったし。
そういうことだから、よろしく。”と、
眩しいほど爽やかに言った相田さんに、
殺意まで抱きそうになった。



< 21 / 31 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop