壁の向こうは..。
夏休み明けからは、文化祭の準備に
ラストスパートをかけていた。

夏休み中、みんなでちょこちょこ進めていたおかげで、
楽に進めることができた。

そんなある日、あたしはまた地元で先生に会った。

「せーんせい!」

「ん、おはよ」

あたしはキュンってなった。

学校じゃ見せないような笑顔。

先生いつも学校だと元気タイプだから。

フワって優しく笑って、声も学校での張りのある声と違って優しく柔らかかった。

その日は先生の授業があった。

そしてら、

「あ、そういえば虹都!みんなに言った?」

「えっ!?」

(何言ってんの..?笑)

「なんかさぁ、おれ虹都と地元一緒でさ、今日朝あったんだよね。笑
な、虹都!」

「えっ、あ、はい、そうです、はい。笑」

「家どこなの?」

「小学校の近くです。笑
先生は?」

「俺、公園側だけど、多分家近いわ。笑」

「あ、じゃあ先生の家行きますねー♪」

「やめろ、来なくていい。笑」


多分この時からあたしの心は動いてたんだと思う。
< 10 / 19 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop