壁の向こうは..。
「はい。」

普通に渡してくる先生。

でもあたしの目には・・

(え、これ飲みかけだよね..?)

「え、いいんですか?」

「え、別にいいよ?」

と何も気にしてない様子の先生。

あたしは一口、ゆっくり飲んだ。

「あーーーー美味しい!生き返った~!」

もう何日も飲み物を口にしてない気分だったから
余計に美味しく感じた。

「よかった。」

またあの朝みたいに優しく笑って言った。

その先生が忘れられなかった。

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