壁の向こうは..。
「最近荒れてるみたいだけど
どうしたの?何かあった?」

真剣で重みのある声なのに
朝みたいに優しく柔らかく笑っている先生。

(この先生なら助けてくれるかも。)

そう思いながらも、
自分の好きな先生、ましてや好きな人。

自分の傷を知られたくない、
さみしい子だと思われたくない。

なかなか話せなかった。

「今日は残業かな。」

と、気を遣ってくれたのか沈黙の部屋に
声を響かせる先生。

「ごめんなさい。」

なにも話さないあたしに

「ゆっくりでいいんだよ」

と一言。


その一言で、あたしは
話そうと決めた。
< 19 / 19 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

もう一度...。
ぽぽ、/著

総文字数/149

恋愛(学園)3ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop