君と私と。私と君と。


「翔ー!」


望月くんは教室の外から青崎くんを呼んだ。


でも、青崎くんは机に伏せたまま動かなかった。


寝てるのかな…?


「ちょっと君、えっと…」


いきなり、望月くんが私を指差して話しかけてきた。


「え…?」


「なんて、呼んだらいいかわかんないから名前教えて!」



「…葉月 結です」


「葉月な!俺は望月 圭(もちづき けい)。悪いけど、青崎を起こしてくれる?」




< 17 / 21 >

この作品をシェア

pagetop