雪降る日まで、
「・・・なに笑ってんだよ」
「僕はぁ、君に頼んでるんだよぉー。誰でもいいわけじゃない!
君じゃないとダメなんだ!!
高瀬 春くん」
ドクン・・・
(なんだ・・・こいつ
わけわかんねえ・・・
こいつの発言がいちいち突っかかる・・・)
どんどん 春の息が荒くなっていく。
「僕は君を選んだんだ。だから君じゃないとダメだ。なぜかって?ほら、僕たちは同じ過ちを犯しているんだって!」
「・・・やめろ」
「だから君の気持ちも分かるし、僕の気持ちも分かるよね?それに精神状態が不安定な人って身体を借りやすいし、扱いやすいんだよね。そう、今の君がまさしくそう!!!」
「やめろって・・・!!!」
「あ、まだ僕の事疑ってる? じやあ君の過ちを言おうか?えっとねえまず君は圭―——―――」
『やめろ!!!!!!!!』
「・・・わかったから、頼む。やめてくれ」
「・・・契約成立。だね」
悪魔はニヤリと笑った。
そして、俺は悪魔と契約をした。