雪降る日まで、


・・・屋上階段・・・




「ねね、どうだった? 間に合ったでしょう?? 僕すごいでしょ♪」





「・・・なにもよくねえよ」










あのあと、おそらく生徒指導の先生であろうガタイのいい男に舞台から降ろされ、先生が並ぶ場所に一緒に立たされた。

校長先生の長い話の間、春に向けてくる視線は途絶えることはなかった・・・




入学式が終わり、しばらく説教のようなものを受けた後、春のクラスは1年4組だと言われ、教室に向かった。


教室はまだみんな緊張していて シーンとしていた。
軽い先生の話を受け 今日は終わりだったが その間も視線は痛いままだった・・・












「・・・ぷきゃきゃ!!! それは災難だったねえ」








学校を終えた春は 帰ろうと廊下を歩いており
ふと視線を感じ振りかえると マシロが宙に浮かび手招きをしていた。

そしてここに呼ばれ今に至る・・・と









「冗談じゃねえ、さっき声かけられたよ。舞台にいた人ですかってなあ」



「そのとおり~!!正解♪ っていえばいいじゃない」


「お前わざとあそこに飛ばしたのか?」


























「・・・・・・・・・・・いや?」

「わざとだな」
















ふと思った。
この会話を、もしかしたら聞かれてしまうかもしれない。
そしたら変な奴と喋ってると言われまた目立つ・・・



絶対に嫌だ・・・








「大丈夫だよ 僕は他の人には見えないから。君しか見えないよ」






「・・・あ、そうなの?





・・・独り言が激しい奴」








「確かに、周りから見れば独り言が激しい奴だね」













「・・・俺ん家行くか」






「え、いいの!? わーい♪」






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