雪降る日まで、
桜の花弁が 目の前の視界を無くす程舞っていた春の日。









その日は正しく「春」という字に相応しい、天気のいい日だった。






澄み渡る空の色、花弁による薄いピンク色、





そして、晴れて高校生となった俺の髪型は
洒落てモダンなブラウンに染まっていた。






まぁ色々あり 受験ができるのかどうか分からないくらいの精神状態だった俺は、毎日が不安の日々だった。





不安になり過ぎて 病院にお世話になった位だ。
それも乗り越え 偏差値はそこそこだが、校舎の見た目も良く 綺麗な庭園がある高校に見事合格。






新しい生活、新しい仲間たち
なにもかも 新しい。













今日から俺、高瀬 春は









高校生になる。
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