雪降る日まで、
しかし、そんな俺の前に立ちはだかるのは、



桜の花弁でもなく 人混みでもなく




















宙に浮いている 白い羽根の生えた少年なのだ。









先程から少年は 俺の事をじっと見つめ






そしてニコッと笑う。









けれども 言葉を発さないので




見つめ合い始めて もう10分以上になる。





少年の肌は 桜の花弁の薄ピンクにとてもよく似合う程の白さであり、顔がとても小さい。
肌の色と同じくらいの髪の毛は 真珠のように純白で透き通るようなショートヘア。
唇は小さく薄いピンク。目はまるでチワワのようだ。身長はそこそこ(いやかなり)小さい。


最初は女の子かと思ったが、10分も見つめ合った為 男と分かった。




そんな少年は 俺の目をじっと見つめて
微笑みを崩さないでいる。
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