恋愛図書館
すごく嬉しい言葉と、満足そうな笑顔をもらったのに…

僅かな微笑みだけ返した。



「お礼に、後片付けはさせて下さいっ」


「いいよ。
片付けまでがプレゼントなんだから…
風呂入って先に寝てろよ」

俺の素っ気ない口調に…


当然、反応する結歌。

「…

やっぱりなんか怒ってる…
ねぇ、はっきり言ってくんなきゃわかんないよ?
ちゃんと話して!?」


こっちのセリフだよ…

ドス黒い感情が溢れ始める。



「話しても解んないよ…

俺の気持ちなんて、結歌には解らない」


冷めた目で牽制して。
片付けの邪魔だからと、その場をかわした。



今日の為に頑張って…
キミを喜ばせたかっただけなのに。
何でこうなったんだろう!

自分が情けなくて、悔しくなる。




その日は、ドス黒い感情に翻弄されながら、ソファで眠った。


その感情は、嫉妬、独占欲、執着心。

俺は、それらをどう扱えばいいのか解らなかった。


だってキミと出会って、初めて芽生えた感情だから。

上手く処理出来ないし、きっとその感情は強い。
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