恋愛図書館
心が、震えた。
そのまま流されるように、本の内容へとページをめくると…
トレーシングペーパーに印刷されたそれは、とても繊細で。
人の心みたいだと思った。
透ける続きに宝探しでもしてる気分で、ページを進めて…
不思議な本だな、と。
その世界観に溶け込んで、考えさせられる。
抽象的なのに的を得てて。
物事は捉え方次第だな、なんて思ったり。
心がそっと、上がったり下がったり…
そしてハッとさせられる。
まさに人生そのもののようだけど…
だからこそ、読み解くのが少し難しくて。
真剣にその意味に心を傾けながら…
ふと思う。
こんな風に俺は、キミの真実に心を向けてたかなって。
そんな絵物語のラストは…
キミの愛を見失わないようにと、心の背中を押してくれるようで。
そしてほんとは気付いてるんだ。
キミを信じれなくて、真実を知るのが怖くて…
ただ逃げてるだけだって。