恋愛図書館
まずは居場所確認…


「え、結歌!?

…や、私も、あの子が居なくなってからはパッタリだけど…
でも、何で探してるの?」


「何で、って…

…どうしても、会いたいから」


今更な発言に…
当然、不審気な顔が向けられる。


「…

確か、付き合ってたんだよね…?
でもまさか、今だに未練ってワケじゃないでしょ?」


「…

未練、だよ。カッコ悪いけど…」


恥ずかしいカミングアウトには…
予想通り、驚き顔が返される。


「ええ〜!ウソでしょ!?
だって、あれから何年経った?
しかもあの子、居なくなっちゃったんだよっ?

や〜、サイカくんイケメンなのに…
やっぱ結歌が選ぶ男は変わりもんが多いわ!」

その発言に…

結歌への侮辱とか、一括りにされた嫉妬とかで、ムッとした感情が露わになる。


「いや、確かに女々しいだろうけど…
ふつう、居なくなったら見つかるまで心配するだろ。

逆にマリちゃんは、幼馴染みなのに心配じゃないんだ?」
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