恋愛図書館
「ごめん、ごめんっ!怒らないでよ。

まぁ私の場合は心配ってより、あの子らしいかなって…
昔から周りに壁作ってるタイプだったからね。

あと私、結歌とは小・中一緒だっただけで、
別に幼馴染みってほどじゃ…」


言われてみれば…
幼馴染みって括りは、俺が勝手に決めつけてただけな気もするけど。

それ以前に!
周りに壁作ってるタイプ、だって?
しかもそれが、あの子らしいだなんて…

結歌とは似つかわしくない情報に驚きながらも…


ー友達付き合いが苦手なんでしょうー

その母親の言葉と一致する事に気付く。


「けどっ、結歌とは親友だろ?
あんなに仲良かったのに、とても壁作ってるようには…」


「…

仲良いって…
それ、結歌が言ったの?

そりゃあ短大で再会してからは、同じ友人グループだったけど…
あの子は私を、友達だなんて思ってないんじゃないかな」


俺だって元々…
女ってゆう下らない生き物の友情なんて、輪をかけて下らないと思ってた。

だけど結歌は、そんな女達とは違うと思ってたし…
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