恋愛図書館
言いようのない焦燥感で埋め尽くされて…

とにかくそれと戦って、続きを促した。



「それでっ、結歌とは…
その事で何か話したっ?」


「もちろん話したわよ…
虐待だって思ったし、すごく心配だったから。

だけど…
違うんだって。

晩ごはんが気に入らなかったから、倉庫に立てこもって…
そしたら落ちてきた物が顔に激突して、その上寒さで風邪引いたんだって。

そんなはずないのにね。
って、見た人にしか分かんないけど…
とてもそんな感じじゃなかったの。


なのに。
家族を悪く言うなんて酷いって、私を避け始めて…
そのまま友情もジ・エンド。

こっちは心配してたってゆーのに、
酷いのはどっちよ?って話。
結局私の事なんか、友達とも思ってなかったのよ。

まぁ実際?
絵に描いたような仲の良い家族だったし、いつも自慢してたから…
みんなから羨ましがられる存在でいたかったんでしょ。


とは言っても。同じクラスも多かったし、気になってたから…
短大で再会した時はわだかまりも捨てて、表面的には仲良くしたけどね」
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