恋愛図書館
キミは桜の化身で…

ー「桜、好きなんだ?」
「でもっ、道哉のほーが好きっ!」ー


ちょっと解りにくいけど、そんな伏線で導き出されたキミの気持ちに…

握り締められた心から、感情が溢れ出してくる。



「っ…、キスしていい?」


「こっ、こんな人前でしちゃいますかっ」


「ん…結歌しか見えない……」


ああ、こんなとこで感情のコントロールを失うなんて…

だけどそれほど、俺はキミに狂ってたんだ。



桜を好きになれた昼下がり…

吐息混じりに愛の言葉を囁いて。
何度も何度も、桜の女神の花唇を欲した。








そしてその夜、さっそく今月の新刊が渡された。


タイムリーなそれは、桜の写真集で。

夕食の片付けをしてくれてるキミの傍ら、表紙を開く…
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