恋愛図書館


結局はその約束も果たせないまま…
嘘になってしまったけど。


そんな風に、嘘吐きはお互い様だし。

嘘吐くことが日常的になってしまってても、全部受け止めるから…

俺の隣に戻って来て下さい。


ひとりG公園を訪れて、思いを馳せる。




今思えば…

ー負けないって、訴えてるんだよー


キミが桜の化身だったのは、辛い現実に負けないように…
自分を桜と重ねてたからなんだろうな。


…胸が苦しくなる。




この1年、ますますの後悔と恋しさに押し潰されそうだった俺は。

キミとの再会シーンを何度も妄想したりして…
楽しさ見習いのキミを真似て、日々に楽しさをスパイスしてた。


そうやって訪れたG公園は、キミが"すっっごくヤバい絶景"と言っただけあって…

目が醒めるような美景だった。



約千本の桜トンネルと、眼下一面に輝く黄金の菜の花じゅうたん。

そして今日の澄みきった青空は、3色のコントラストを奏でてて…


圧倒されるような鮮やかさに、言葉を失くした。
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