恋愛図書館
「ねぇ、やっぱり挨拶とかやめない?
うちのお父さん厳しい人だし、今ケンカしてる状態だから、絶対反対されちゃうよ…」
結歌には珍しく、不安そうにマイナス思考。
「まぁ、最初は反対されるもんだろ。
第一、ソコ乗り越えないと結婚出来ないだろ?」
「出来るよ!
結婚は私達の問題だし、親とか関係ナシで籍入れちゃえば…」
俺の両親は死んでる。
キミにはそう話してるから…
余計そんな発想になるんだろう。
「そうはいかないよ。
結歌の家族だから、ちゃんと大事にしたい」
そう言うとキミは、瞳をキラキラ潤ませて…
唇をぎゅっと、噛み締めた。
「…大丈夫だって。
喧嘩の事は俺も一緒に謝るし、反対されても頑張るから…
ラスボス攻略、楽しもうな?」
「〜〜っ、道哉…
うんっ…、だねっ!楽しもうね!
なんか楽しさのプロ、追い越されちゃったかなっ…!
負けてらんないねっ?私も、頑張るよ」