恋愛図書館
「けど、それってどーなの?」
そこで口を挟んできたのは…
最近付き合い始めた巧の彼女、章乃ちゃん。
実は、文乃の妹で…
その繋がりで2人は出合った。
文乃と似てるけど、更に洗練されたビジュアルで。
その系統が好みの巧は、最初見た目に興味を持って…
すぐに中身に惹かれていった。
「お前、聞き耳立ててたのかよ…」
そう突っ込む巧は…
No. 1から代表に登りつめ。
その経験を積んだ後、今じゃ自分の店を立ち上げて、経営側に回ってる。
「違いますぅー!
同じ部屋に居るんだから、聞こえるに決まってんでしょ」
ほんわかした見た目と違って、章乃ちゃんはかなりストレートで、あっけらかんとした性格だ。
「全然いいよ。
むしろ俺が2人の邪魔してて、ごめん。
けどせっかくだから、章乃ちゃんの意見も聞かせてくれる?」
俺と同じように女に嫌悪感を抱いて、恋愛にかなり冷めてた巧が…
ようやく本気の恋愛に進めた事は、自分の事みたいに嬉しかったし。
そうさせた章乃ちゃんには、俺も無条件で気を許してた。