恋愛図書館
そんな風に、1人で盛り上がってるキミを映して…

愛おしい気持ちが込み上げると同時に、ホッとした。



今まで新しい夢を口に出来なかったのは…
"未来"を約束する勇気がなかったからだ。


また失うかもと、まだ心のどこかじゃ人生を諦めてたし…

キミがどんな反応するのかも、怖かった。


だけど、散った桜達が背中を押してくれたのかな?

おかげで。


この瞬間から、俺たちの夢はひとつになった。






それから。

全部平らげた後に結歌の好きなリングイネで、蟹トマトクリームパスタでも作ろうかと思ってたけど…

既にクレープだけで腹一杯になってたから、明日に回して。



「あとさ、もう1つプレゼント」

今度はケーキボックスを差し出した。


「うそっ!ケーキ買ってくれてたの!?
ごめん!私が、スイーツクレープなんか作ったりしたから…!」


「そうじゃなくてっ…、開けてみて?」


キミは不思議そうな顔をして、側面から中身を引き出す。
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