恋愛図書館
キミの何の脈絡もない追究に、笑いを漏らしながらも。


ーもう道哉ナシじゃ、いられませんよっ?ー

さりげなく零された言葉が胸を掴む。



「キミの笑顔は、俺の命です。

…って、ニュアンスかな」


その笑顔に見惚れるように、答えを告げると。


映り込むキミの瞳が大きく開いて…
すぐにぎゅうっ!と閉じられる。


「〜〜〜っっ!!

クッサーーいっ!
もっ、なんでそーキザなの!?

もおっ!どんな笑顔すればいーか、わかんなくなったじゃん!」

困り顔で笑うキミ。


でも、これはキザとかじゃないよ?



出会った去年の誕生日…

キミの笑顔が、俺に命を吹き込んでくれたんだ。










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