恋愛図書館

親父の墓参りから数日後…

今日は結歌の誕生日だ。



一緒に過ごしたこの日を、頭に巡らせた俺は…

帰宅後の部屋で、5月に贈られた本を開く。




「対抗しちゃいましたっ!」
って渡されたその本は、花束の写真詩集。

読み終えた後の充足感は…
やられたな、なんて溜息が零れたほどで。


今思えば、なんか張り合ってた気もするけど…
そんな張り合いすら楽しかった。


その花束達は、キミの笑顔みたいに鮮やかで…

キミの好きそうな花束だなとか、
心が洗われるような花束だなとか、

時々そんな風に眺めてる。



写真の隣には…
相手の存在と、そのおかげで変われた事を感謝する詩が綴られてて。

見返しのメッセージで、"代弁パート2"と示してる通り…
切なくなるほど、ズキっとくるほど、また俺の気持ちまで的確に代弁してて。


ページをめくる度、"うん、俺も…"って心の頷きを繰り返してた。
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