恋愛図書館
こうやって、キミに辿り着けないまま…

少しずつ、少しずつ、思い出せない事も増えてって。


例えば…
俺のラブレターをキザだって笑ったキミに、何て言葉を返したのかも。

その後の記憶も曖昧で、他の思い出と被ったり。



鮮やかだった思い出は、じわじわと色褪せて…

モノクロの時間は、想いを奪う事は出来なくても…
思い出をさらってく。




日々、メッセージ本を読み返したり。
薄れてく思い出を、記憶に焼き付けてるのに…

どれだけ必死に逆らっても、抗えない。



あんなに忘れたかったのに、
今は忘れないように頑張ってるなんて…

なんなんだろうな。






たまに、無性に叫びたくなる…

届く筈もないのに、キミの名前を叫びたくなる。



あと何カ月、何年…

いったいどれだけ、こんな日々が繰り返されるんだろう…!




なぁ、結歌…


俺はとっくに、必要ない?







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