恋愛図書館
「そっか。
じゃあその凄さは今度聞くから、今日はもう眠ろっか」

そう促して…

俺の体に寄りかかってたキミを、抱きかかえようとすると。


「まだ寝ませーん!まだずーっと…
明日休みだよ?

それにこのまったりしたカンジ…なんか好き」

ジタバタ抵抗した後に、
また俺に抱き付くように体を預ける。


愛しさが込み上げすぎて、まったりを壊してしまいそうな自分を必死に抑えながら…
そっとキミの頭を撫で始めた。


「…いいよ?
じゃあ結歌の気が済むまで、ずっとこうしてよっか」


そう言うと結歌から、嬉しそうなクスクス声が漏れる。


「ずっとだよ?ずーっと。
気が済むまでとーぶん。

あとねぇ…
ずうっと、ずーっと、道哉と一緒に居たいなぁ。

あ、こっちは永久に気が済む事はありませんよっ?」


まるで逆プロポーズみたいな言葉を、笑いながら零すキミに…

胸がどうしょうもなく弾けて、言葉に詰まった。



「…

ええっ、無反応っ?
もしかして引いちゃってる!?」

慌ててキミが体を起こす。
< 183 / 292 >

この作品をシェア

pagetop